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高島病院ガンマナイフセンター
岡本 久代
平成12年7月にガンマナイフ治療を開始してから7年あまり経ちました。山陰地域の皆様そして先生方のご理解とご協力によりまして、多くの患者様の治療を経験させていただきました。私自身もまだまだ不十分ながらも知識・技術を蓄えることができ、深謝致します。患者様の状況は、個人個人で全く異なります。脳の病気の種類のみならず、その大きさや存在部位、さらに全身状態、家庭環境など、同一の人は絶対にいないわけですから、ひとまとめにせず、各人にあった治療を心掛けねばなりません。そのためには、より多くの症例を経験しそれを生かすことが重要であると痛感しております。 この度、ガンマナイフ装置の更新、および、線源であるコバルトの入れ替えを行いました。そのため、より短時間で治療可能となり、また他施設で撮影された画像の使用も可能となりました。これらは患者様にとって非常に有益なことです。これまでは、長時間の治療のため2日間にわたっての治療が必要だった方でも1日で終わることが可能となり、より適応が広がりました。ただし、ガンマナイフも万能ではありません。脳梗塞や頸椎疾患などには対応できません。また脳腫瘍であっても3センチを超える大きな病変では、症状の速やかな改善のために開頭手術の方が適する場合や、ガンマナイフ治療だと症状増悪の危険性が高かったり、有効性がほとんど期待できない場合もあります。現在、ガンマナイフ以外にも多くの定位的放射線治療機器が開発され使用可能になってきました。大きな病変では、これらの機器で主に対応することになるでしょう。しかし、小病変では単発性、多発性を問わず、やはりガンマナイフ治療が圧倒的に有利です。これからは、病変の状態と患者様の状況に応じた最適な機器での治療が勧められるようになり、個々の機器での治療適応がより限定されてくると思います。治療選択肢が増えてきた状況ですから、なおさら、患者様に対して最大の効果を上げるように、最適な手段で治療を行うことが重要と考えております。 今後ともご指導、ご鞭撻たまわりますようよろしくお願い申し上げます。 |
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<画期的な放射線治療、ガンマナイフとは>
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ガンマナイフ治療は、スウェーデンのカロリンスカ研究所で考案された放射線治療で、スウェーデンでは20年以上治療経験があります。今までのように開頭手術を行うことなく脳腫瘍や脳動静脈奇形などの治療ができるようになり、患者様の苦悩や負担が大幅に軽減され、安全に短期間に治療を行うことができます。 脳神経外科の治療方法としては画期的な治療法で、日本でも1996年より健康保険が適用となりました。 ■ガンマナイフ治療の原理 治療装置は、装置本体のヘルメットの201個の放射口よりガンマ線が照射されます。1本1本のガンマ線量は少ないため、頭を貫通するときに正常な脳組織あるいは血管などには障害を与えませんが、ガンマ線が集中したごく狭い範囲にのみ、強力なエネルギーが発生し、病巣を破壊することができ脳腫瘍や脳動静脈奇形の治療が行えます。また、これまでは手術が困難とされていた脳深部の病巣にも適用できる治療法です。 ■ガンマナイフ治療の正確・安全性 照射範囲の設定はMRI・CTスキャン、病気によっては脳血管撮影の検査をもとにコンピューターで病巣の範囲を正確に確認し治療計画を作成します。周囲の正常な組織には影響を与えることなく治療が行えます。照射の誤差は0.3mm以内と小さく、副作用も極めて少なくなります。
●二泊三日の入院で、日常生活復帰
治療方法過程
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